人物総覧 の 庄内藩 庄屋 学而館

名前 野附彰常
よみ のづきあきつね
生年 文政八年三月三十日(一八二五)
没年 明治二十五年一月十六日(一八九二)
場所 山形県鶴岡市
分類 庄屋・教育
略歴

 七郎兵衛・七郎右衛門。飽海郡小泉村(のちの観音寺村、現在の八幡町地内)に大組頭庄司甚太郎の次男として生まれる。。嘉永2年(1849)25歳のとき酒田荒瀬町の米屋町組大庄尾野附七郎右衛門の養子になり、家督を継いで10代目となり大庄屋をつとめる。若年のころから学問を好んで、経史に通じたほか詩文をよくし、自宅に寺子屋を開いて子弟を教育、その数は60人に達した。明治2年(1869)6月酒田民政局長官西岡周碩が天正寺に学而館を創設すると学業係に選ばれる。その後酒田県学区取締となって学校主任山岸貞文とともに新学制編成のために力を尽した。野附の大庄屋御用記録「野附叢書」112冊は、「伊東家文書」「三十六人御用帳」とともに酒田の三大文書と称され酒田市立図書館に所蔵される。享年68。
 墓碑銘は「海岳彰常居士」

野附彰常墓所

野附彰常の墓

野附彰常の墓側面

ゆかりの人物リンク
名前 関係 補足 墓所 写真
高橋直勝 学而館 明治期の地方政治家 山形県酒田市
筒井酉治 学而館 明治中期の神職 山形県飽海郡遊佐町
西岡周碩 学而館 明治期の判事、函館控訴院長 神奈川県小田原市
松本清治 学而館 明治期の地方政治家 山形県酒田市
宮田角右衛門 学而館 明治中期の教師 山形県酒田市
森藤右衛門 学而館 明治初期の自由民権運動家、ワッパ騒動の指導者 山形県酒田市
山岸貞文 学校教育 幕末の庄内藩士、維新後松ケ岡開墾を指揮、第六十七国立銀行頭取 山形県鶴岡市
芳泉蘭堂 学而館 明治期の画家 山形県酒田市