人物総覧 か 尾張藩 画家

名前 貝谷采堂
よみ かいやさいどう
生年 天明六年四月(一七八六)
没年 天保八年五月五日(一八三七)
場所 名古屋市千種区
分類 風俗画家
略歴

 名は善名、字は公器、通称は吉兵衛、釆堂は其号、熱田須賀町砂糖商清吉の子なり。天明六年四月を以て生まる。幼より画を好み、常に筆硯に、親むを似て楽とす。年十一山本蘭亭に従ひて浮世絵を学ぶ。長じて後其画風に慊焉たらず。乃ち去りて張月樵の門に入り、技を磋くこと十有七年。師の神髄を得たり。文政三年藩主より画用達を命ぜられ、士格に列せらる。同年二月、熱田奉行所より元表大瀬子町々代役を命ぜられ、爾来勤務すること十七年、賞を受くる再度に及ぶ。采堂嘗て熱田神宮年中祭事七十四図を描きて家に蔵す。天保八年五月五日没す。享年五十二。洵空諦善と諡す。(名古屋市史)
 墓碑銘は「洵空諦善信士」。


貝谷采堂墓所

貝谷采堂の墓
  
ゆかりの人物リンク
名前 関係 補足 墓所 写真
貝谷春涛 息子 江戸時代後期の画家 名古屋市千種区
張月樵 江戸時代後期の絵師 名古屋市千種区
山本蘭亭 江戸時代中期の浮世絵師 情報求む