重好・藤太夫。造酒屋佐藤藤左衛門の子として酒田中町に生れる。延享4年(1747)父に従って藤崎村(のちの西遊村)に移住、遊佐西山造林のため尽瘁して家産を傾ける。宝暦6年(1756)藩より労を多として苗字帯刀を許され，明和6年(1769)5人扶持を給された。難難辛苦の末，安永6年(1777)造成地を荒瀬郷新田目組21か村に貸付けて植付けを開始し、85歳で没するまで植林を続行した。その面積430町歩で、協力者四郎兵衛、八十郎ら村民の植付けた分340町歩を合わせ、総計770町歩に及ぶ美林となる。白井矢太夫撰文の記念碑が建立された。昭和3年(1928)にいたり従五位追贈。(庄内人名事典)
　墓碑銘は「藤蔵佐藤君墓」