人物総覧 た 庄内藩 俳人
代々五右衛門と称する酒田米屋町の太物屋に生まれる。俳諧を好み百合坊と号する。書画にも長じ、天明5年(1785)江戸の俳諧宗匠各務支考の高弟玄武坊が酒田に来た際、芭蕉仏門の師である深川臨川寺の伝道禅師が書いた遺喝の書幅を百合坊らに托している。この書幅は現存。その後も百合坊はたびたび玄武坊に俳諧の指導をうけて三図や二見文台を授けられ美濃派の酒田宗匠となった。(庄内人名辞典)