庄内藩士堀平太夫(重道)の長子として鶴岡鷹匠町で生れる。父は戊辰戦争に出陣して羽後羽根川で戦死したため母の手ひとつで育てられる。明治18年(1885)3月西田川郡中学校を卒業、翌年山形中学校を卒業して朝暘学校の授業生を命ぜられる。俣野景次、伊藤克施らと荘内英学会で子弟の教育に当たり、明治21年荘内中学校が創設されると同校に招かれる。独学で教員免許を得て明治23年飽海郡松嶺小学校長となり、以来山形、山口、金沢などで中学教員を歴任。教育者北条時敬の知遇をうけて明治31年金沢旧制四高の助教授、次いで広島高帥教授に任ぜられる。学習院長となった北条に招かれ大正5年(1916)学習院教授、8年在任して退官。昭和6年(1931)から9年間旧制武蔵高校で講師をつとめる。戦前の日本における国語漢文教育の権威で教育者として信望を集める。荻村と号した。没後教え子の手によって「荻村堀先生遺稿」が刊行されている。(庄内人名辞典、大日本人名事典より)
　墓誌に「如是院釋荻邨止水居士」