ハチ
生没年 大正12年(1923)〜昭和13年(1938) 分類

略歴
 牡の秋田犬。大正12年(1923)11月、大館市大子内に生まれる。生後50日で東京帝国大学農学部教授・上野英三郎博士の許へ贈られる。博士は「ハチ」と名付けられ、食事を共にするほど可愛がられる。渋谷駅に住んでいた博士は駒場にある大学まで渋谷駅から電車で通勤していた。ハチは博士が帰宅する時間に合わせて渋谷駅まで出迎えるようになったが、大正14年博士が大学の講演中に脳溢血で倒れ急逝。その後10年間渋谷駅で待ち続ける。その姿が東京朝日新聞に紹介され、新聞、ラジオなどで報道され一躍人気者になり、昭和9年(1934)渋谷駅に銅像が完成。除幕式にも参加している。昭和10年没したが、遺体は剥製として国立科学博物館に保存されている。

場所 東京都 渋谷区 道玄坂

場所 秋田県 大館市 大館駅前
 




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