新宮凉庭しんぐうりょうてい
生没年 天明7年(1787)〜安政元年(1854) 分類 蘭方医

略歴
 丹後由良村の貧しい村医新宮道庵の長子として出生したが、福知山藩御典医を務めていた伯父の有馬凉築がのもとに寄寓し医術を学ぶ。福知山で岩渓嵩台に漢学の基礎を学んだ後、享和2年(1802)、従兄の有馬丹山の江戸遊学に際し、学僕としてこれに従った。文化元年(1804)由良村に帰り医業を開業したが、文化7年長崎へ遊学、長崎で吉雄権之助、オランダ人医師にまなぶ。文政10年(1827)京都へ出て開業。天保10年南禅寺近くに医学館順正書院を設立して、西洋医学教育をおこなう。盛岡藩の財政改革にあたるなど、諸侯の政治経済、財政改革にも積極的に参画し、多くの名士と交流し、幕末に大きな足掛を残した。
場所 京都府 舞鶴市 舞鶴メディカルセンター




 




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