王直おうちょく
生没年 生年不詳〜嘉靖38年(1559) 分類 倭寇

略歴
 安徽省歙県の人。五峰と号した。はじめ塩商を営んだが失敗。遊民に転じ、李光頭や許棟の配下としてシャムや東南アジア方面で、密貿易に従事。許棟の没落後は、日本の五島を根拠地として密貿易を行い、自身は平戸に豪華な居宅を構え、徽王と呼ばれた。中国沿岸で盛んに密貿易を行い、嘉靖20年(1541)舟山群島の瀝港に入港して根拠地とする。嘉靖32年明軍の攻撃で瀝港を追われると、翌年から倭寇を指揮して略奪行為を行う。明の浙江総督胡宗憲の策略にかかり帰国し処刑された。
場所 長崎県 平戸市 歴史の道
 




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